葬儀社からの質問項目

【葬儀社からのお尋ね項目】
身内が亡くなり、遺族が中心となり葬式を出すことになった際に葬儀会社のスタッフより『お尋ねされる項目』があります。数多くの質問に対し、遺族・親族は答えていく中で、単独で答えが出せないものや、故人だけが把握をしており、遺族・親戚が把握できていないことも数多くあります。

今回は、葬儀会社のスタッフより質問され、答えられずに困った事、事前に知っておくとスムーズな打ち合わせができること、などご紹介させて頂きます。

【遺族にお尋ねする項目は意外と多い】
①故人の名前・本籍・住所など
故人の個人情報に関わる情報を確認することになります。漢字の確認や死亡届を提出する際に『本籍や住所が必要になります』住所は問題ない場合が多いのですが、本籍はあまり遺族の方もわかっていない場合が多くあります。平日であれば役所が検索をしてくれますが、土日祝日の場合は手書きで遺族が本籍欄を記入することも多いため、念のため調べておいた方が良いです。
②喪主の名前・住所・連絡先・故人との関係(続柄)
喪主になる方のお名前などを確認します。喪主は亡くなった方の配偶者や子どもが務めることが多く実質、葬式の内容決定者となります。近年は遺族間で話し合い決めていることが多い印象です。
また喪主とは別に『施主』というものがあり、こちらは主にお葬式に関する費用を負担する方を指します。ほとんどの場合、喪主と施主は同じ方になります。
③親戚の人数・参列者のおおよその人数
一番遺族が悩んでしまうことが多いのが『人数に関すること』になります。
・親戚は何名参加されるのか。
・その親戚は食事をされていくのか。
・参列者は亡くなった方の交流関係を含めておおよそ何名いらっしゃるのか。
これらの質問で会場の大きさ、用意する食事の数や返礼品の数を調整することになります。
葬式で一番悩まれる項目は葬儀費用のことではなく『亡くなった方の交流関係がわからない』ということです。事前に親戚や縁のある方などの連絡先をまとめておくなどの対応をしておいた方が良いでしょう。
〖宗旨宗派の確認・付き合いのある宗教者はいるのか?〗
家族の方の宗旨宗派についてです。亡くなった方がどの宗旨に所属していたのかわからない遺族は意外と多くいらっしゃいます。
仏教や神道という大きな枠組みではなく「〇〇宗〇〇派」などの細かな確認、そして宗教者の方とお付き合いがあり、その方を呼び葬式を行うのかの確認を行います。
最近では宗教観にとらわれることのない「無宗教」として葬式を行いたい方もいらっしゃいます。
その場合の注意点として、お葬式後のお骨を既存のお墓(特にお付き合いのある宗教者の施設内墓地)に納める場合は事前に無宗教での葬儀を行っても良いか、確認しなくてはなりません。のちに宗教者とのトラブルになることがあります。家族・親戚の中でも色々な意見がありますので、事前に考えを共有しておくことはとても大切です。
〖墓・仏壇があるのか?〗
墓や仏壇の有無について質問をされることがあります。
理由として、葬式後にどちらにお骨を納めるのか、仏壇を準備する必要があるのかなどを確認し、宗教者側とのトラブルになりそうな状況を察して確認を行います。また葬式後に墓・仏壇などの相談や手配などのアフター対応を行うための情報として尋ねることがあります。
〖葬式を行う希望の地域・施設はあるか?〗
葬式を行う会場候補を確認を行います。一般的には故人の家や喪主の家などの近隣、利便性が良い場所を選ばれる傾向があります。自宅や集会所などで行うことは都心部を中心に少なくなり、葬儀会館,お寺様が所有するホール,火葬場併設の式場などが主流となっています。
地方の場合『葬儀社保有の葬儀会館』が多く、遺族は直接その施設に連絡を入れることが多いため、葬儀会館がそのまま希望の会場となることが多いです。
一方東京のように人口に対しての葬儀会館が少ない地域では、貸し斎場,寺院ホール,火葬場併設式場などの候補から遺族の意向を伺い、葬儀を行う会場を決めることになります。